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​付録
養蚕ついての言葉

養蚕について調べていると、数々の魅力的な言葉に出会った。いくつか紹介する。

 

かいこ

蚕の旧字体。カイコの姿を表わした象形文字から

かいこ

蠶の略字としてつくられたが、天の虫と表現された。すでにカイコは霊虫として扱われていた。


さんじ

新体字では「蚕児」

カイコを子供に例えている。

主に養蚕の教科書に登場する。


さんざ

蚕を飼う竹で編まれた平たいザルのような容器。本来、座という言葉は人間の居場所に使われる。蚕がいかに大切にされているか表している。

まぶし

蚕が繭をつくるための区画のこと。

昔は藁で三角を組み合わせたような形に編まれていたが、後にボール紙で出来た格子状のものになった


じょうぞく

蚕が繭をつくるために蔟によじ登ること。養蚕農家にとって上蔟はもっとも忙しい時である。

まゆ

文字通り、蚕が区画(蔟)の中で糸を吐いている。


さいせい

蚕が卵から孵ること。孵化する前日、卵全体が青みかかることからこの名がある。

みん

蚕が脱皮の前に動かなくなること。全部で四回脱皮する。



こしぐれ

蚕が桑の葉を食べる音が雨が降る音によく似ていることから

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